冬は必ず春となる。そんな言葉がよく似合っている男性jazzシンガーがいました。
その名は、ジミー スコット。
1925年、アメリカのオハイオ州に生まれる。
13才の時に母親を交通事故で失いそれをきっかけに兄弟は別々の施設で育てられることになる。
カルマン症候群に侵されたため、身長は150㎝で止まったままだった。
声変わりもしないまま大人になり、その後のシンガーとしての人生に大きく影響を及ぼすことになる。
ジミー スコットの歌声は人生の苦節時期を乗り越えてきた哀愁を感じます。
1940年代は主に曲芸師のテントで歌ったそうです。
1948年に、ライオネル ハンプトンのオーケストラにヴォーカルで参加。
エヴリバディズ サムバディズ フールが大ヒット。
しかし、苦節が訪れます。ソロになった後、
サヴォイと契約しましたが条件が劣悪でした。
その後貧困生活を強いられてしまいます。
1962年に、レイ チャールズの紹介でタンジェリンと契約するもサヴォイの横やりでアルバムを回収させられるなどうまくいきませんでした。
一時は、管理人やビルの清掃の仕事をしながら、たまに地元のクラブで歌う生活をしていたそうです。
でも、「いつか必ず報われる」と信じていたそうです。
ほんとについてないシンガーだったんですね。
長すぎる冬が続きます。
1980年代に入ると、クラブシンガーとして復活。
1992年に「オール ザ ウェイ」をリリースして
jazzシーンに戻ってきました。
やっと春が訪れたのですね〜〜
その後、「ドリーム」「ヘヴン」「ホールディング バック ジ イヤーズ」「ムード インディゴ」
「バット ビューティフル」などリリースしてヒットしました。
ジミー スコットのいくつかのアルバムをApplemusicで改めて聴きましたが、彼の歌唱法は独特で、聴けば聴くほどその不思議な魅力に虜になります。
また、jazzだけでなく、ソウル的な音源も彼の歌声には合ってるなと感じました。
書籍の「25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏」に書かれていますが、その中でジミー スコットは次のように語っています。
「成功は僕にとって重要ではない。歌い続けてきたこと。やめなかったことだよ」と。
花開いたのは、70才過ぎからですがそんな彼の人生は、私をはじめ、多くの人たちに希望をもたらすことでしょう。
オススメのアルバムはこちらです。
まとめ
いかがでしたか?
ジミー スコットは、好きな歌うことを純粋に続けた結果、70才過ぎから花開いた男性jazzシンガーです。
若い頃、メジャーになるシンガーが多い中、歌い続け、報われたのですよね。
素晴らしいjazzシンガーの1人であることは間違いないです。参考書籍:
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